音読で文型の取り違えは一切なくなった
Y・K 下関市立大学経済学部(2015年・高松西高卒)
入塾の面談で、かつうら先生に、次の3つの文の日本語訳を聞かれました。
I found the book easy.
I found the book easily.
I found an easy book.
私は「すべて同じだ」と答えました。先生からは、「この英文の理解は、英文を読む上で基礎中の基礎だ」と言われました。
そこで、入塾してすぐ取り組んだのが「チュンプルズの暗記」です。特に力を入れたのが、文型に関する§3~§8の暗記です。§3~§8を毎日、各セクションごとに100回ずつ音読することにしました。
§3は五文型の英語版、§4はその日本語版の関係なので、§3と§4はセットにして、交互に音読しました。§6のように説明文が多いセクションは、説明文をよく理解してから、例文とその日本語訳を音読しました。
1日目:§3+§4を100回
2日目:§5を100回
3日目:§6を100回
4日目:§7を100回
5日目:§8を100回
という風にくり返すと50日で、各セクション、計1,000回となります。
音読は単調な繰り返しなので、飽きてきた時は、部屋の中を歩きながら読み、飽きない工夫をしました。音読で大学合格できるのかと疑問に思う人は、自分より英語ができる人に聞いてみてください。必ず音読しているはずです。
1日のうちで音読に充てる時間は18分です。かつうら先生の、『18分だけやってみる ― 音読のすすめ (5)』を参考にしました。18分を過ぎても100回まで読めてない場合は、100回まで読み続けました。18分より早く終わった場合は、次のセクションを途中まで読みました。きっちり18分でなければならないということではありません。あくまで目標です。休まずに続けていれば、必ず変化は起こります。
音読での回数の数え方は、10回までは指を折って数え、10回読むごとに「正」の字を1画ずつ書いていきました。50回読めば「正」の字が完成するように表を作りました。
音読を行うと、やる気が出ます。コツは勉強を始める前にやることです。これは勉強を軌道に乗せる効果があります。声に出すことで、脳や心に良い刺激を与えることができるからだと思います。
この18分の音読を毎日やり続け、文型を取り違えることは一切なくなりました。また、§6の「多義語とは何か」の説明にあるように、put A onを第5文型のOCの関係にスポットを当てれば、「Aがonになるようにputする」というイメージが理解できるようになります。熟語として暗記しなくても、 「put on his hat」は「帽子をかぶる」、「put on shoes」は「靴をはく」のように、どんな英文にも対応できる日本語訳ができるようになります。
文型が理解できるようになると、どんな難解な英文も文型に当てはめるだけで正確な日本語訳ができるので、英語が楽しくなりました。
私より1つ下の学年の生徒なのに、かつうら先生の質問に、ほとんど間違えずに答える生徒がいました。この生徒をみて、私は1年遅れている分、人の何倍も努力しなければ、英語力の改善はないと自覚しました。これも、無学年制だからこそ、味わえる刺激だったと思います。あの人の英語力を超えたいという目標が、勉強への強いモチベーションになりました。
かつうら先生は、授業の終盤ごろにいろいろな話をしてくれます。その中の一つに『もの言う生徒が教師を育てる』という話がありました。県内の高校の校内模試の解答に誤訳があり、教師の責任はもとより、それを指摘しないのは、生徒の側にも問題があるという話です。
主体的に関わるという意味で、私に欠けているのはこれだと思いました。積極的に、能動的にやるのが勉強です。かつうら塾に宿題はありません。だれかに強制されてやるのが勉強ではありません。かつうら塾で、徹底して何かに打ち込むことの大切さを学び、私は英語に打ち込むこができました。
音読を受験まで続け、試験の直前には、かつうら先生から英語力が驚くほどついたと言われ、本当に嬉しかったです。
2015年4月24日