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  いますぐ英語がしゃべれるようになりたい ── 「瞬間英作文」



 
 ●英会話力が一変する

 英会話とは何だろう。しゃべろうとするとき、頭の中では何が起こっているのだろう。ノンネイティブのわれわれは、単語を正確に並べて英文を組み立てようとする。しかも瞬時に。

 しかし文法を駆使しボキャブラリを総動員するが、なかなかスピーディに、とはいかない。しゃべるたびに長いポーズがあっては会話にリズムがなくなる。伊藤サム氏(ジャパンタイムズ元編集長)も、『やさしくたくさん』のなかで、「英会話の正体は基礎英語の高速度でのやりとり」と言っている。

瞬間英作文ドリル


 「瞬間英作文」は、とても刺激的なタイトルだ。

 ・英語を話す力が一気に身につく
 ・中学英語だけでペラペラになります
 ・長続きします
 ・カンタンです、と表紙にある。

 著者の森沢氏は、英語を読んだり聞いたりする力は自分でも認められるくらいあったのに、会話となるとまったくダメだったそう。そこで編み出したのが、この「瞬間英作文」だ。なんと半年で、英語を話す能力が一変したという。

 「簡単な英文を瞬間的に作れるようになれば、英会話の力は劇的に上がる」とある。その通りだろうと納得する。道を聞かれても答えられない。ああして欲しいこうして欲しいが言えない。聞きたいことが聞けない。英会話はこんなことの連続だ。「瞬間英作文」の練習は、いますぐ話せるようになりたい人にはとても効果的である。

 ●受験生にも有効

 受験生で音読の習慣のない学生にもお奨めだ。ペーパー試験では、音読の上手いヘタは関係ないからと、音読を無視している学生がいる。しかし言葉は音の集まりだ。音を無視して言葉の習得はありえない。音読したことのない学生がやれば、面白いからドンドン読むようになるだろう。難しい英文を音読しようとして挫折した人でも、やさしい英文なのでストレスなく読める。

 五文型を完璧に理解している受験生でも、いざ話すとなると、簡単な基本文型なのにしゃべれない。「頭で分かる」と、「体得して使いこなす」は別ものである。(To know is one thing, to practice another. )五文型の中でもSVOCは特に重要な文型だが、つまずく受験生が多い。

 以下は、本書の「PART2-10 SVO + to不定詞」の日本語文と英文である。文法も単語も中学生レベルだ。

①私はあなたにあの歌を歌ってほしい。
②あなたのお父さんは、あなたに自分の仕事を継いでほしがっていますか?
③私たちは息子にもう少し注意深くなってほしいのです。
④エミリーはトムにそんな仕事をしてほしくなかった。
⑤あなたは僕にここにいてほしいのですか?
⑥彼に我々を手伝ってくれるように頼もう。
⑦彼女は夫に子供たちの世話をするように頼んだ。   
⑧私はウェイトレスに水を一杯持ってきてくれるように頼んだ。
⑨彼女にそこに行くように頼みましたか? いいえ、頼みませんでした。
⑩私はあなたに彼に電話してくれとは頼みませんでした。
⑪彼女は息子に部屋を掃除するように言った。
⑫ナンシーは娘に10時前に帰宅するように言った。
⑬両親は僕に二度とそこに行くなと言った。
⑭僕が彼にそんなことをしないようにと言うよ。
⑮先生はその生徒に宿題をするように言った。
①I want you to sing that song.
②Does your father want you to take over his business?
③We want our son to be more careful.
④Emily didn't want Tom to do such a job.
⑤Do you want me to be here?
⑥Let's ask him to help us.
⑦She asked her husband to take care of the kids. 
⑧I asked the waitress to get me a glass of water.
⑨Did you ask her to go there?  No, l didn't.
⑩I didn't ask you to call him.
⑪She told her son to clean the room.
⑫Nancy told her daughter to come home before ten.
⑬My parents told me not to go there again.
⑭I will tell him not to do such a thing.
⑮The teacher told the student to do his (her) homework.

 ●いつでもどこでもできる

 「瞬間英作文」をやってみると、これが面白い。ゲームのように面白いので、ついついページをめくってしまう。すき間の時間を利用して、本書に収録されている500センテンスを、一週間ほどで仕上げてしまった。短期間でやり遂げようしたわけではないが、スイスイ進められるので、あっという間にやり終えてしまった。文庫本なので、カバンに入れておけば、いつでもどこでも気軽に始められる。

 私はこんなやり方をした。まず日本語のページを見て、それを英作して声に出して言ってみる。それが正しいかどうかは、次のページの英文を見て確認する。これを数回繰り返すと、ほぼ完全に英文が言えるようになる。ここまでがウォーミングアップで、ここからはストップウォッチを使う。

 ● 1ワード0.3秒の世界

 上に挙げた英文の語数を数えると、①から⑮までで130語ある。これに0.3を掛けて、39秒(130×0.3)というタイムを設定する。この39秒が「上がり」の目標タイムになる。

 ラジオのニュース英語は1分間に200語のスピードだと言われている。0.3秒は、そこから割り出した1語あたりの速度だ。(60秒÷200語=0.3)

 1ワード0.3秒は、かなり速い。日本語文を見て、瞬時に英作しなければならない。条件反射的に英文が口から出てこないとタイム・オーバーになる。一瞬でも考えたり、舌がもつれたら一巻の終わりだ。すこしでもトチったら、設定タイムをクリアすることは絶対にできない。ストップウォッチを使うと、脳と口をフル回転させるスリル満点のゲームになる。

 最初に要した60秒は、次に50秒に縮まり、やがて45秒になる。39秒に近づくにつれドンドン負荷がかかるが、繰り返せば繰り返しただけ、確実にタイムは縮まる。目標タイムをクリアーするころには、ストップウォッチを握る手は、汗をかいている。個々人の能力とは無関係に、数回から数十回リピートすればだれにでもできる。

 ●ほどほどに

 ストップウォッチを使ったこのやり方はゲームとして面白いから、つい夢中になってしまう。しかし、1ワード0.3秒は、そうとう負荷がかかる世界だ。緊張感があり、達成感もあるが、ほどほどにした方がいい。夜、寝る前にやると神経が高ぶって眠れなくなる。

 逆に、だらけた状態から抜け出したいときにはカンフル剤になるだろう。生活のギアーチェインジのきっかけになるかもしれない。

 森沢氏の「瞬間英作文」は、以下のシリーズが出ている。

&2010年9月19日

 

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