「伸びる」と信じて

 

     「伸びる」と信じて

H・T  関西外国語大学英米語学科 (2010年 誠陵高校卒)

かつうら塾に入塾したのは、3年生の9月です。1年生の時から通っていたN君が、英語の成績で悩んでいた僕に、「かつうらの体験に来たら?」と誘ってくれたのがきっかけでした。

体験授業は衝撃でした。プリントが配られて、カッコをつけるだけ、訳すことはしない、というか、「訳は堂々と見ていいよ」と言われました。

しかし、訳を見ても先生が聞いてくる質問は全く分かりません。andの連結や不定詞の用法、thatの範囲……。さらに、その質問にポンポン答えていく他の塾生。そして、そのすべての答えはチュンプルズに!

本当に驚きしかありませんでした。自分の実力の低さを思い知ると同時に、この塾に入れば、ここまでのレベルになれるのか!? と思いました。

しかし、今からセンターまで4ヶ月…。それまでに僕の英語力は伸びるのか? その不安がずっと頭をよぎっていました。悩んでいても仕方ないので、先生にその不安をメールしました。

先生は「伸びるか伸びないかではなく、伸びると信じてやるしかない。そうすれば、必ず伸びる」と言ってくれました。

僕の中で何かが吹っ切れました。両親からは「今から塾を変えてどうするんなっ」と反対されましたが、説得し入塾しました。

入塾後、先生に「2年生の授業にも出てみますか?」と言われ、最初は戸惑いましたが、3年生の授業だけではダメだと思い、2年生の授業にも出ました。

この時、2年生の授業に出て、本当に良かったと思います。ここで、もしすぐに行かなければ、英語の「伸び」はなかったと思います。

最初の1、2ヶ月は慣れない作業や予習、復習にかなりの時間がかかりました。授業のスピードや形式に慣れるように、他のみんなに追いつけるように、ひたすら英文にカッコをつけました。

11月ぐらいから、予習・復習の成果のおかげか、一気に英文が「見える」ようになりました。andの連結や不定詞の用法、thatの範囲…。入塾当初とはあきらかに英文の見方が変わっていました!

単語、イディオムがすべてと思っていた僕の考えがひっくり返され、カッコさえつければ、難関大学の英文でも読めるようになりました。

そうすると、英文を見てはカッコをつけ、また見てはカッコをつけ、という作業にハマっていき、英文の構造をとるのが楽しくなっていきました。

先生の質問にもだいぶ答えられるようになり、自分で想像していた以上の「伸び」を感じました。授業が楽しくて、国公立の前期が終わっても、1・2年のクラスに出席したほどです。(笑)

センター試験は失敗してしまったのですが、N君に「かつうらは二次に強いけん、大丈夫やって」と励まされ、センター試験の後は、二次試験の英語にだけ力を注ぎました。

その結果、国立と私立の後期、両方合格することができました。本当に嬉しかったです。

しかし、初めの第一志望大学とは残念ながら違います。大学はもちろん有名であるほどイイとは思いますが、先生が言っていたとおり、「大学に入ってから何をするか」です。やっぱりこれが一番大事だと思います。

僕は英語の先生になりたいと思っています。しかし、受験のための英語だけしか教えることができない先生にはなりたくありません。勝浦先生のように、「30年後にも役立つ英語」を教えることができる、そんな先生になりたいです。

そのために、国立大学にも合格したのですが、生きた英語を学べるということで、私立の関西外大に行くことに決めました。

理想の先生への道程はまだまだ長いです。しかし、忙しい社会にとらわれず、自分のペースで英語を楽しんでやっていきたいと思います。

最後に、かつうら塾に入って、本当に良かったです。先生は英語だけでなく、ギャグも抜群にスゴイです。(笑) ここまで英語力が伸びたのは、勝浦先生、1、2、3年生の塾生のみんな、チュンプルズのおかげです。本当にお世話になりました。ありがとうございました。