P・R・E・S・E・N・T
A・S 津田塾大学英文科 (2004年 高松高校卒)
パラパラパラ……。5月7日、金曜日。今日も私は部屋の中で、チュンプルズをパラパラしている。一人暮らしを始めてからも、こうしてパラパラするのが私の日課になっている。何も考えずにただパラパラしているだけで、不安や寂しさなどのストレスがすうっとどこかへ行ってしまい、今、自分がこうしてここに存在していることがしあわせに感じられ、満たされた気持ちになり、勝浦塾での思い出がなつかしくよみがえってくる。
勝浦先生に始めてお会いしたのは、中学2年の夏だった。高1のクラスに参加させていただくことになったのだが、始めて授業を受けた時の感動は今でも忘れられない。先生の口から出る言葉はどれも始めて耳にすることばかりだったのに、自分の内にすんなりと入ってくるのが不思議で、非常におもしろく興味深く感じられ、一度でその授業に魅せられてしまった。
勝浦先生の授業は、聞いているだけで心地よく、癒される授業だ。始めはわけが分からなくても、聞いていると英語との関わり方が分かるようになってきて、英語の文章に命が吹き込まれてくる。英語の中に私はひき込まれていき、私の中に英語がとけ込んでくるのを感じる。さらに、英語に限らず、いろいろな物、事柄に対する感じ方やとらえ方にまで変化が起こって、国語や数学など英語以外の学問と自分との関わりあい方も変わってくるのが新鮮な驚きだった。
高2の夏からAFSで1年間アメリカに留学して勝浦塾から離れていた時、英語はもちろんだが、精神的な面で、勝浦塾は私にとってなくてはならないものになっていたことに気付かされた。帰国してすぐにまた勝浦先生にお世話になることにした。勝浦先生と、さらにバージョンアップしたチュンプルズが私をとても自然に温かく迎えてくれたことがうれしかった。
高3になり受験勉強で息が詰まりそうになった時も、週1回の塾でのひとときは私の心のよりどころとなった。塾の雰囲気がとても好きだったし、塾が終わると「また一週間がんばろう」というやる気が出た。勝浦塾なしには私の受験生活は存在し得なかった。
そして私は今こうして大学生になり、充実した毎日を送っている。英文科に在籍し、英語漬けの毎日を送っていることが、とてもうれしい。大学の授業でも、勝浦先生から学んだことは、しっかりと生かされている。先日の英語の授業の時も、教授に「とてもよくできていますよ。こういうのをどこかで特訓していたのですか?」と言われた。(もちろん、勝浦先生に毎週英作を添削していただいたおかげですよ!)と私は心の中で答えた。また他の授業で、英語でプレゼンテーションをする時にも、先生に教えていただいた呼吸法と、チュンプルズに書かれた「にっこりマーク」を思い浮かべることで落ち着いて発表することができた。こんな風に、これからも勝浦先生から学んだことがいろいろな場で生きてくるのだと思う。
塾ではよく生徒たちの間で、「チュンプルズってどういう意味?」ということが話題になっていたが、私は、その「答」はもうすでに私たち一人ひとりの心の内に存在しているのだと思う。そしてその「答」に出逢えることを楽しみに、私は今日もまた、チュンプルズをパラパラ、パラパラ、パラパラ、……。
おん にこにこ にっこりそわか
チュンプルズ ありがとうございます。