学ぶことを楽しむ

 

     学ぶことを楽しむ

H・C 早稲田大学文学部 (2018年・高松高校卒)

かつうら先生にお会いするまで、「学ぶことを楽しむ」という感覚がわかりませんでした。やらなければならないからやる、そんな感覚で勉強していました。

成績は下降し始め、1年の終わりには平均点を大きく下回るようになりました。焦って、かつうら塾に入塾したのは2年に進級する春でした。かつうら塾でのクラスは、中学を卒業したばかりの新入生と一緒の高1クラスです。

かつうら先生の授業は、情報が整理されていて「覚える」授業ではなく「理解する」授業です。覚えるよりも理解する方が発見があり、ほかにも応用が利きます。英語学習に対して前向きになれます。私は文構造の分析が大好きでした。カギ括弧で英文を整理していく作業が楽しく、クイズに挑むような緊張感が好きでした。

それまでは、読まされるから仕方なく読み、大体こんな意味だろうと、いい加減な読み方をしていました。しかし、英文が分析的に読めるようになると、がむしゃらに暗記したわけはないのに、いつの間にか成績は上がり始めていました。

上がったのは英語だけではなく、国語の成績も上がりました。もともと国語は得意科目でしたが、偏差値が70台に乗るとは想像もしなかったことです。かつうら先生は、英語力と国語力は相関関係にあると仰っていましたが、その通りでした。英文の構造分析で身に付けた分析力は、現代文の読解や英作文にも生かされました。

かつうら先生の授業を受けて良かったことは、「学ぶことを楽しむ」姿勢です。先生は授業のなかで、先生が挑んでいる目標を私達に紹介してくれます。『700選』の暗記だったり、『英標』の音読だったりです。他の人が想像もつかないような量をこなし、その過程で苦労した体験を生々しく語ってくれます。

大変な作業であるはずなのに、先生はいつも楽しそうでした。そのような先生の姿を見ると、学ぶことを楽しんでいる人は素敵だと感じ、自分もやってみようという意欲に駆られました。

去年から、かつうら先生は「オンライン英会話」を始められ、その様子を私たちに面白おかしく語ってくれます。楽しそうな先生を見て、「オンライン英会話」を始めた塾生は、私だけではありません。10人以上もの塾生が「オンライン英会話」を始めたそうです。かつうら先生の影響力は大です。

いま私は、国際学生寮に住んでいます。この寮は1部屋4人で、その内の2人は留学生です。私の部屋の留学生は韓国人とアメリカ人です。どちらもあまり日本語は喋れません。2人とも、私の拙い英語を一生懸命聞いてくれます。

かつうら先生に教わる前の私なら、このような留学生と一緒の部屋に入ろうなどとは考えもしなかったことです。こんな選択ができたのも、学ぶことを楽しみ、積極的に取り組むことの大切さを知ったからです。

2018年4月4日