Katsuura Has Changed What I think I am.
A・S 徳島大学医学部 (2011年・高松高校卒)
中学生の頃は英語が得意でした。中学校のテストでは、人に負けたことがなかったし、負けるわけがないと思っていました。井の中の蛙です。
中学の英語と高校の英語は違います。SVが隠された複雑な文は、私にとって、もはや単語さえ覚えれば読める言語ではなくなっていました。
しかし、それを解読することこそが、英文解釈の醍醐味です。勝浦塾で教わった( )や[ ]によって英文をどんどん単純化していく。そのことにパズルをとくような楽しさを覚え、ますます英語が好きになりました。そのおかげで校内模試や校外模試では安定した点数をとることができました。
そんな私が行き詰まったのは3年に入ってからです。1、2年の頃は比較的答えられていた勝浦先生の質問に次第に答えられなくなってきました。どんなに簡単な単語で構成されている文でも読めないのです。特にitやthatが使われている文は強敵です。括弧さえ正しくつけられればもう勝ったも同然ですが、頭では分かっていてもつけられないのです。なんとなく括弧をつけ、訳せたかなと思っても、たいていの場合は読み込みが甘く、誤訳を指摘されました。
受験が近づくなか、復習にはいっそう時間を費やしました。授業で取り扱った文章は繰り返して音読し、一日おきに再度復習し、英文解釈におけるコツをつかもうと努力しました。
また同時に、文法の復習に活用したのはチュンプルズです。私がややこしいと思っていた文法や単語の類はすべて同じページにまとめられていて、非常に効率よく記憶することができました。
それによって飛躍的に実力が上がったかは分かりませんが、自分が努力したという事実によって自信を取り戻し、もっと頑張ろうという意欲がわいてきました。
個人的には、チュンプルズに載っている内容は1年生の頃からコツコツ覚えていくことをお勧めします。記憶は反復が命です。毎回の授業を大切にして復習を繰り返せば、知らず知らずのうちに必ず力がつきます。
私が勝浦塾で学んだことは、英語はもちろんですが、精神のあり方だと思います。授業中の先生の雑談は、一方では授業中のつかの間の休息であり、一方では人生についての授業でした。
元々落ち込みやすい性格であった私でしたが、勝浦塾に来て考え方が大きく変わり、物事を前向きに見られるようになりました。いわゆる「丸亀町理論」です。つまり、「なぜできないか」ではなく、「どうすればできるのか」を考えるようになりました。
センター試験前、食べ物がのどを通らなくなり、3日で2kgも体重が減りました。焦りと不安で押しつぶされそうな私を励ましてくれたのは、常々勝浦先生がおっしゃっていた言葉と、毎朝送られてくるメールの数々でした。「自分の力に限りなどない」「失敗は成功へのステップである」。私はこれらの言葉に心の底から救われ、ラストスパートをかけることができました。
センター試験本番では、数ⅠAで失敗したのですが、これらの言葉を思い出し、気持ちを切り替えることができました。その結果、数ⅡBではいつもより高得点をマークすることができました。
みなさんもくじけそうになった時は、勇気をくれる言葉を自分に言い聞かせてあげて下さい。きっと頑張れるはずです。
最後に、3年間勝浦塾で英語を学べて本当に良かったと思います。少人数で行われる、のんびりとした空間での授業。共に刺激し合えるクラスの仲間たち。勝浦塾に行く時は、塾に行くという感覚ではなく、なんだかわくわくした気持ちで毎週通ったことを覚えています。こんな恵まれた環境で英語を学べた私は幸せ者です。
勝浦塾で学ぶみなさん、環境は整っています。あとは自分の努力だけ。がんばれ!
2011年3月16日