後学勝浦記

 

     後学勝浦記

H・R  同志社大学政策学部政策学科 (2007年 高松高校卒)

僕が入った当初、先生は今のような人ではなかった。人としての礼儀といった当然のことを話すことはあったが、脳科学について語ることもなければ、マインドマップを描くこともなかった。それがいつしか苫米地氏を通じて脳科学について語ってくれるようになり、気付けばNLPへと発展していき、独自の視点を持つまでになっていた。おそらく、僕らの時から先生の“進化”が始まっていったのではないかと思う。

前書きが長くなったが、授業に行くたびに前へ前へと進んでいく先生の話を聞くのは、正直に言って、本来の英語の勉強よりも大きな勝浦の魅力であった。現在授業を受けている人の中の多くは僕と同じではないかと思う。最近は時事問題についても独自の視点で話していると聞いている。本当に、実に、心から、羨ましくて羨ましくて仕方がない。この気持ちが分かるかなぁ。

浪人をして良かったと思うことは多々あるが、勝浦はその中でも特に大きな存在感を放ち続けている。この文を読んでくれている人には、勝浦で過ごす今を大事に使ってほしいと既卒者として切に願う。

受験についても少し。僕は第一希望のところに入れなかったけれど、過ごすうちに大学というのは「どこに行くか」ではなく「入ってから何をするか」が大事なのだと思った。そのような意味では、僕は今の大学で良かったと思うことは多い。良い大学というのは入ってからの環境が良いという利点が揃っているだけで、東大や京大で遊ぶくらいならMARCHで努力する方がずっと為になると断言できる。まだ難しいかもしれないけれど、何かしらの入学後のビジョンを持って入試にまで臨んでほしい。

最後に小言を。勝浦時代を振り返って懐かしいのは横の人と楽しみながら勉強していたこと。皆さんも勝浦では横の人と共に励んではいかが? ちょっとしたプリントも楽しんで解けるかも…。最後まで顔晴ってくださいネ!!