たった1日20分で
A・Y 京都女子大文学部史学科 (2015年 高松商業高校卒)
私は2年生の時に、かつうらに入塾しました。それ以来この塾で教えてもらった通りに英文を読んでいます。
なかでも私がやって良かったと感じていることは、音読です。私が音読を本格的に始めたのは、3年生に上がる少し前です。今は1日2回、毎日やっています。朝は忙しいので家を出る前の10分間、夜は寝る前に20分間です。
音読に使っている教材は『サンシャイン3』(開隆堂)と『速読英単語・入門編』(Z会)です。どちらも文章は短いのですが、英語の基礎がしっかり詰まっています。音読にはもってこいの教材だと思います。
私は長文を読むのが苦手でした。読むスピードが遅かったからです。模試でも、時間が足りなくて問題を全部解くことができませでした。センター試験はスピードが勝負です。長文自体はそんなに難しくはないのですが、量が多いのです。また、長文になると1問5、6点と、配点が大きいので、1問ミスするだけで点数が激減します。「フィーリングで読め」とか「キーワードだけをおさえて読め」と教わったことがありますが、それで読めるようにはならなかったし、点数も上がりませんでした。
そこで私が始めたのが、かつうら先生が勧めている音読です。ただひたすら英文を声に出して読むことです。発音やアクセントには充分に注意して、正確に音読するようにしました。音読を続けて1ヶ月くらいで、前より長文が速く読めるようになりました。わずか1ヶ月でこれだけ変わるのだから、これを続けていけばどうなるのかとワクワクしたのを覚えています。
私と同じように長文読解に悩んでいる友だちにも音読を勧めました。彼女も、センター模試の長文や、参考書のセンテンスを音読をしたそうです。今では彼女も解く時間に余裕ができて、しっかり問題に取り組めるようになったと言っています。
音読を通して痛感したことは、英語の音に対して自分自身で壁を作っていたことです。発音が難しい単語はできるだけ読むのを避けたり、あいまいなままにしていました。しかし、音読を始めると、発音をごまかすわけにはいかなくなりました。発音が分からない単語や、発音に不安のある単語は、発音記号を調べ直し、とにかく正確に読めるようにしました。自分が発音できない音は、リスニングで聴き取ることはできません。
音読をするのに抵抗がある人は、とにかく18分間だけでも、ひたすら声に出して『サンシャイン3』を読んでみてください。読んでいるうちにだんだん読めるようになり、英語を読むのが楽しくなってくるはずです。私は飽き易いタイプです。そんな私でも今では音読の虜になっています。音読をするたびにどんどん上手に読めるようになっています。大学に行っても音読を続けていきたいと思っています。みなさんもぜひ音読のスゴさを自分自身で実感してみてください。
「18分間」という中途半端な時間については、『18分だけやってみる ― 音読のすすめ (5)』で、かつうら先生が詳しく説明してくれています。
2015年3月5日