パワーをもらう側から与える側へ

 

     パワーをもらう側から与える側へ

T・M 広島大学理学部数学科 (2018年・大手前高校卒)

今、合格体験記を書いていることをとても光栄に思います。なぜなら、私は代々の先輩方が残してくれた「合格体験記」をよく読んでパワーをもらってきたからです。合格体験記はぜひ読むべきです。やる気が出ないときや勉強に集中できないときに体験記を読むと、不思議と行動する意欲が湧いてきます。体験記の内容は自分の勉強の参考にもなりました。先輩方の体験記とともに私の体験記を載せてもらえるのは嬉しいことであり、少し緊張もします。私の体験記が少しでもみなさんのお役に立つといいと思います。

私は高2の春からかつうら塾に通い始めました。2年間かつうら塾で学んで、英語を学ぶ上で重要なのは「正しい勉強法」を「継続すること」だと感じています。「正しい勉強法」というのは様々ありますが、結局、塾の復習と予習を徹底してやることです。

「継続すること」というのはとても難しく、すぐに諦めてしまう人が多いと思います。私は塾の予習と復習を毎日すると決めていたのですが、「毎日続ける」というのは、慣れるまでが大変です。明日は定期テストだから、今日は学校で嫌なことがあったから、今日は風邪気味だからと、塾の復習や予習をサボる理由はいつでも見つかります。そんなときは1行の英文を予習するだけでもいいからと、例外をつくらないように頑張りました。くじけそうになったときには、合格体験記や授業でもらったプリントを読み、モチベーションを維持しました。

「継続する」勉強といえば、『速読英単語』のシャドーイングにも挑戦しました。シャドーイングは、まず70英文のうちの1~10だけいいからやってみるといいと先生は言っています。通学のJRに乗っているときに、周りの迷惑にならない程度の声でブツブツと英文を唱えました。私のこだわりは「電車内」で行うことです。電車に乗るという毎日のくり返しと、シャドーイングを組み合わせて継続するように工夫しました。毎日行う習慣を勉強を取り入れると、継続しやすいのでおすすめです。英文1~10のシャドーイングを300回達成できたので、11~70までの英文もシャドーイング300回達成を目指したいと思っています。

ここまで英語の勉強について述べてきましたが、かつうら先生は英語以外のこともたくさん話してくれます。授業で配られるプリントや先生独自の考えはどれも独創的でおもしろく、人生を豊かにしてくれる内容ばかりです。印象に残っている先生の話はいくつもあるのですが、その中のひとつを紹介します。

やらなきゃいけない勉強がある。でも、どうしてもする気にならない。そんなときは思い切って始めてみるといい。とにかく勉強を始めてしまえば、あとはずっと楽に続けることができます。結局、始めるのが一番難しい。だから、大切なのは事をのばさないことです。「始める気が起きない」ときの解決策が、「とりあえず始めてみる」という逆説は、とても独創的な考えだと思います。

「それのどこがテクニックなんだ」と思われるかもしれませんが、私の経験からは、思いもつかない発想です。高校生でこのような話を聞けるのはとても貴重です。みなさん、かつうら塾で学べる今のうちに、ぜひたくさん学んでください。

この体験記が後輩のみなさんにパワーを与えられるかどうかは不確かですが、かつうら先生が塾生にパワーを与えているように、私もそんな人を目指したいと思います。

 

2018年3月9日