have to から want to へ

 

U・Y 福岡教育大学・教育学部 (2019年・高松北高校卒)

高3の冬のある日、かつうら先生の言葉で身体に電流が走った。「人からやらされてやる『have toの勉強』と、自分から望んでやる『want toの勉強』では、ぜんぜん意味が違う。勉強に向かうときのエネルギーの量が違う」

そんなことを言う教師はこれまでいなかった。今まで自分は何をやってきたのか。勉強に取り組む意識など考えたこともなかった。そこから勉強に対する意識が変わり、自分のやりたいように勉強するようになった。

この塾に来たことで英語力はもちろん、物事に対する考え方が変わった。例えば、テストの制限時間。今まで問題を解く時間は速いければ速いほどいい、スピードこそ命だと思っていた。しかし、先生の話を聞いて、そんなことにとらわれなくなった。ゆっくりと自分のペースでやればいい、と考えるようになった。

センター試験は、条件反射や丸暗記で即答する問題が多い。80分という短い時間も採点者側の都合でしかない。じっくり考えて解答したくても、時間配分ばかりが気になる。制限時間のことなど考えずに、普段は自分のペースで勉強することで、勉強が楽しくなった。

学校の授業は、単語を覚えることが中心。毎週、英単語のテストがあり、英語の勉強とは、単語を覚えることだと勝手に解釈していた。当然、英単語の暗記だけの授業など、面白いはずがなかった。

しかし、かつうら塾では違った。単語を覚えなさいと言われたことはなく、節の範囲やその分類など、文法を重視している。以前の私は5文型というものがさっぱり分からなかった。多分、ここに来なければずっと分からないままでいた。それぐらい学校では文法を軽視していた。

チュンプルズの表紙に書かれているように、英語ができないのは、よい指導者に恵まれなかっただけで、きちんと5文型を教わり、習得すれば、英語の能力は劇的に伸びる。英語を勉強するなら5文型からだ。

かつうらに来たことで、勉強の意味を考えるようになり、勉強が楽しくなった。勉強は受験のためだという考えにとらわれて、楽しむことを忘れていた。もし勉強が受験のためだけなら、大学に入れば、社会に出れば、勉強はしなくなる。しかし、want toの勉強であれば、その勉強は、一生どこにいても続く。

テストの点が伸びなくても、偏差値が低くても、want toの勉強であれば、それでいい。人から何と言われようと、他人の評価がどうあれ、自分で自分の成長を感じることができればそれでいい。かつうらに来たことでポジティブになれた。週1回2時間の授業で、人は本当に変われるものなのだと実感した。

2020年4月2日