東京大学MS君

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Seize the Day ~いまを生きる~

M・S君 東京大学理科二類 (2010年 高松高校卒) 

 「はい、じゃあ今日一日でよかったことを言ってください」。勝浦先生のこの言葉の後に投げられるクッシュボール。そこから始まるかつうらの2時間により、私の英語力や論理的思考力、教養は鍛えられました。

 かつうらに初めて行ったのは中3の3月。高校入試と英検でしか英語の試験というものを経験していなかった私は、英語は文法を覚え、単語や連語を覚えるという退屈な暗記系科目であると勘違いしていました。単語帳がもてはやされて、文法問題ばかりを集めた問題集が必携という風潮のなか、多くの人もそう思っているでしょう。

 かつうらはいい英語塾であると紹介されたとき、単語とか連語の上手い覚えかたを教えてくれる塾だろうと勝手に想像していました。いま思い出すと恥ずかしいです。
 
 期待は良い意味で大きく裏切られました。そもそも勝浦先生は「覚えろ」なんてことは一言も言いません。かつうらでやることは、英語のルールに従い、thatや前置詞の働きの中で最適なものを選び、英文を解きほぐして読むこと。つまり読んで字のごとく、読解です。

 間違った読みとり方ではどこかに矛盾が生じます。ですから、働きの組み合わせ、すなわち読みとり方は一通りしかありえないのです。いかに正しい読み方に辿り着くか。それを先生が指導してくれます。

 分からない単語、連語に出くわした時がチュンプルズの出番です。分からない語をチュンプルズで引いたときに、同じ枠に載っている表現に目を通しておくようにしました。毎回わからない語が出てくるたびにそれを繰り返していると、自然に必要な語彙力がついていました。単語帳よりも、より実戦的な語彙力が修得できます。

 高校時代にかつうらに行って本当によかったと思っています。しかし、それは「英語ができるようになったから、入試に合格したから、××塾に行って良かったー」といったありふれた合格体験記の言葉とは意味合いがひと味もふた味も違います。

 かつうらは入試のためだけの塾ではなく、入試英語にとどまらないたくさんのことを学べたからです。確かに勝浦先生は英語を教えてくれ、勝浦先生につけられたスキルは入試において強力な武器になり、生涯の英語学習の土台となってくれます。しかし、それはかつうらの魅力の半分くらいでしょう。

 かつうらのもう半分の魅力は先生の読書レビューや興味深い記事、考え方の紹介です。先生は毎週、本や記事を紹介してくれ、膨大な読書量に裏打ちされた見識を披露してくれます。それに触れることで私たちも喚起され、人生の意味について考えるようになります。

 最も印象に残っているのは、「自信を持て」という話と、「言ったことがそうなる」という話です。謙遜は日本人の美徳と言われていますが、自分を低める発言ばかりでは、自分の能力を自分で下げてしまうことになりかねません。

 自分のことをすごいと思ったら、そう発言するのが良い。それが良い結果につながる。高校三年間で実感しました。また、冒頭で述べたクッシュボールというゴムボールを使って、各自が今日良かったことを皆に伝えあう「グッド&ニュー」もその一つです。

 このような体験はなかなかできません。それを高校時代に毎週経験できた私は大変幸運です。

 勝浦先生はかつうらをビジネスとしてとらえていなかったように思います。つまり、先生はお金のために塾をやっているのではないということです。先生のモチベーションはもっと崇高であったように思います。

 ニュースを見たり本を読んだりして先生が思ったことを生徒にぶちまける。先生はすっきりして楽しくなる。先生の痛快で明快な話を聞いて、私たちも楽しくなる。モノの見方が深まっていく。かつうらとはこのような場でした。

 高校生活は楽しいことだらけでした。友達とレストランでしゃべり続けたり、クラスマッチのバレーの練習に打ち込んだり、休み時間や放課後にゲームをしたり。その中でもかつうらの存在は大きな位置を占めていました。

 遊びも勉強も全力でやるということが大事です。高校時代を受験勉強だけに費やすにはもったい。みなさんにはぜひいろいろなことを経験して充実した高校生活を送ってほしいと思います。私の充実した高校生活を支えてくれた勝浦先生、月曜クラスのみんな、ありがとうございました。

 追記:先日、入試の2次試験の得点開示がありました。英語は120点満点中97点と高得点でした。同級生には海外留学経験者もいますが、彼らにも勝るとも劣らない好成績だと自負しています。これも先生に英語の根本を教えていただいたおかげです。英語をペラペラしゃべり、聴き取れることが真の英語力でないと改めて実感しました。これからもがんばりたいと思います。本当にありがとうございました。