1年経って
O・S 大阪市立大学経済学部 (2011年・高松高校卒)
先日、センター入試が行われたというニュースを目にした。去年のちょうど今ごろ、私も今の受験生と同じく、とても切羽詰った状況にあったことを思いだした。
大学に入学して早くも1年が過ぎようとしている。
一年たって、いちばん強く思うことは、「かつうらではすごい難しいことをしてたなあ」ということだ。勝浦先生も授業の中で、いかに授業が高度な内容かを説いていらっしゃったが、高校生という狭いせまい世界で生き、比べる対象を持っていなかった私には、ぜんぜんピンと来ていなかった。
しかし、大学に入って授業を受け、独自に講義を受けていると、「こんなので英語の授業と言えるのか?」と思う授業にたくさん出う。あまり大きな声では言えないが……。
現在、私はかつうら塾のおかげもあってか、英語のクラスはAクラスに属している。以前のクラスよりはまだマシになったものの、やはりかつうら塾での授業の質に比べると、足元にも及ばない。確かにきちんとしたよい授業もあるにはあるが、かつうら塾での授業に及ぶものに、大学に入ってからまだ出会っていない。だから、TOEICなどの英語の勉強は、大学に頼らず自分で続けていかなければと思っている。
さて、もうひとつ、今でもかつうら塾に通っていて印象に残っていることがある。毎日送られてくるメールだ。高1のころからだろうか、毎朝の日課になるメールを受け取りはじめた。最初にメールを受け取った日、意味の分からないメールに戸惑い、返信するのか、返信するにしてもなんて返せばよいのか、悩んだ記憶がある。
結局、その日は返信しなかった。次の日、また先生から同じようなメールが来た。そしてその次の日も。携帯電話を枕元に置いて寝る私は、朝早くに鳴り響くメールの着信音で起こされた。そのうち、そうやって着いたメールを読むのが日課になっていった。
毎日やってくるメールにはいろいろなことが書かれていた。潜在意識について、心の持ち方について、人生について……。全部とまではいかなかったけれど、私のものの考え方に影響するものがたくさんあった。
こうしてセンター試験をきっかけに体験記を書きながら、一年前かつうら塾で学んでいたころの記憶を掘り起こしていると、こんな最後のメールを見つけた。受信メールの「かつうらフォルダ」の一番上にあったものだ。
「これからのあなたの状況や未来は、信頼できる相手、すなわちあなた自身に託されている」
大学はすべてが自分の行動次第である。だから大学生になって、この言葉は身に染みるほどよく分かる。こういう言葉をくださったことも含め、たくさんお世話になった勝浦先生に、たいへん感謝している。
2012年2月1日