ア・ビッグ・ファン・オブ・カツウラ

 

ア・ビッグ・ファン・オブ・カツウラ

S・M 関西外国語大学英文科 (2019年・高松北高校卒)

朝、7:00。スカイプの着信音がリズミカルに鳴る。フィリピン人の先生との英会話が始まる。オンライン英会話を始めて1年以上たつ。オンライン英会話は楽しいから続けられる。レッスンは毎日あるから、それが習慣になっている。習慣になると、1日でも休むと気持ちが悪い。オンライン英会話は、完全に私の生活の一部になっている。

オンラインレッスンの初日は、緊張で、レッスンの2時間前なのに、もう目が覚めた。30分前からパソコンの前で身構え、心臓はバクバクしていた。英会話が得意なはずなのに、いざ本物の外国人と話すとなると緊張する。教材は1番簡単なレベル。しかし、全然うまく喋れない。びっくりするくらいカタコトの英語だった。25分間のレッスンがとてつもなく長く感じられた。
オンライン英会話を始めてから、リスニング能力が恐ろしく伸びた。模試のリスニングでは、7割ぐらいが常だったが、確実に9割から10割を取るようになり、実際、入試のリスニングは満点だった。

高2のとき、3週間カナダでホームステイをした。オンライン英会話を始めてから、気づいたことは、3日分のレッスンは、カナダの3週間に相当するということ。なぜなら、カナダで過ごす大半を同級生の友達と日本語をベラベラと使っていたからだ。ホームステイはとてもいい経験だったが、英語を使う機会は意外と少ない。留学を考えている人は、まずはオンライン・レッスンを。

もう一つ勧めたいものがある。新聞の社説の1/3縮約だ。私は国語が大の苦手で、模試は5割もとれなかった。しかし、かつうら先生に勧められて始めた縮約で、国語の成績はみるみるうちに上がった。国語の成績が、6割、7割、8割と魔法のように伸びていった。
縮約なんてダルそうって感じる人はたくさんいると思う。だが、縮約はめちゃくちゃに楽しい。難しい文章を読むことが苦手だったが、縮約で文章の枠組みが見えるようになると、とても読みやすくなる。

かつうら塾について。予想とはまったく違う授業形態に衝撃を受けた。かつうら塾の初日の授業でボロボロになった。2回目の授業が終わった後に、母に泣きながら辞めたいと訴えた。母には、「夏休みまでは頑張ってみよう」と言われ、夏になったらすぐに辞めようと思っていた。ところが成績がめちゃくちゃに伸びたのである。

辞めたいという気持ちはいつの間にか消えてなくなっていた。文構造を分析していくと、わかりずらかった文がみるみるうちにわかりやすくなる。模試で成績が上がるのは当然だった。高校での初めての模試では280人中148位。しかし、1年後には6位に上がった。これぞかつうらマジックである。

高校の授業について、この際はっきり言いたい。ひどい授業だった。50分の授業のうち40分を単語の説明だけで済ます教師がいた。生徒から質問されても、私にでもわかるような内容なのに、即答できない教師がいた。生徒に平気でいい加減な文法を教える教師がいた。私が信用していたのはかつうら先生だけだった。学校の英語の授業のときは、チュンプルズで勉強していた。その方が明らかに効率的だった。

私は数学が大の苦手だった。かつうら先生に、「苦手なら、数学は捨ててください」と言われ、本気で数学を捨てた。その分、英語に時間を費やした。これで大正解だった。英語は9割をキープできた。英語の勉強は楽しいので苦痛ではなく、朝から晩まで英語ばかりやっていた。勉強とは強制されるものではなく、自分で楽しくするものだと思う。

かつうら先生の授業は、これ以上の完成形はないと思えるほど的確な授業だった。理路整然と教育理念を語り、たまに冗談も言う。私はそんな先生の大ファンだ。

2019年03月26日