悔しさをバネに
T・Y 愛知県立大学外国語学部フランス語圏専攻 (2022年・高松一高卒)
高1の最後の授業で、かつうら先生にこう言われました。「今のままではこの塾に来ている意味がないですよ」。1年の4月からかつうら塾に通っていたにもかかわらず、英語の成績は下がっていく一方でした。
原因は明白です。塾に通っていれば勝手に成績が伸びる、そう思い込んで、授業の予習も復習もろくにせずにいたからです。授業後に先生に呼ばれ、いざその言葉を聞くと、現実を突きつけられ、悔しさで涙が出そうでした。
一緒に通っていた友だちが塾をやめたこともあり、私も……と考えましたが、それでは英語から逃げることになると思いました。
高2になり、再び1年生クラスからやり直しました。新1年生たちは、吸収もはやく、予習・復習もしっかりしている人が多く、あっという間に追いつかれそうでした。焦りを感じ、追い抜かれまいと真剣に取り組み始めました。
かつうら先生がこれは覚えるしかないと言ったところは、電車の中や、寝る前のスキマ時間を使い、ぶつぶつ唱えて覚えました。
ノートも、「予習で覚えたこと」「調べて覚えたこと」「授業中に覚えたこと」に色分けしました。感覚的にわかったつもりになることではなく、論理的に理解するようにしました。
苦手だった分詞構文やクジラ構文も難なく覚えられるようになりました。始めは、1学年下の人たちと学ぶことに抵抗がありました。しかし、負けず嫌いな私には、それが良いきっかけになりました。
高3では、かつうら先生に以前から勧められていた「社説の縮約」を始めました。始めは、納得いくものにするのに2、3時間もかかっていましたが、慣れてくると30分ほどで仕上げられるようになりました。
縮約は真剣に取り組めば、ほんの数回で現代文の構成や重要な部分がわかるようになります。
かつうら先生が、「縮約をやってきたのだから、2次の国語で実力が発揮できますよ」と、言ってくださいました。2次では英語でつまずいたのですが、国語は自信をもって解答することができました。
大学の講義の要約でも、社説の縮約で得たことが役立っています。
大学の専攻はフランス語です。新たな言語を習得することの難しさは、かつうら塾で何度も味わいました。それと同時に言語学習の楽しさも知りました。言葉の習得は長い道のりです。楽しくコツコツがキーワードだと思います。
2022年7月27日