積極的に生きる
I・S 東京大学理科一類 (2007年 高松高校卒)
高二の三月、初めて勝浦塾に行ったとき感じたこと…。
ちょっと英語ができる人のためのハイレベルな塾。
そして、最後の授業を受けたあと感じたこと…。
英語だけを教えることを目的とせず、一生心に残るものを与えてくれた塾。
僕は現役で合格することはできませんでした。合格発表の日、掲示板に自分の受験番号がない現実を目の当たりにし、涙すら出ず、力が抜けました。本郷三丁目のレストランで食べたオムライスは味がありませんでした。現実の厳しさを知った瞬間でした。
“Practice makes perfect.”
浪人生として再出発することになりましたが、浪人になったからといって勉強方法を変えることはありませんでした。常にチュンプルズを覚えるよう心がけ、何回も繰り返し声に出して読んだり、読みながら何度も書き写したりして覚えました。このやり方は五感を意識した学習法だったので、自分では効果的だったと思っています。毎晩、寝る前にNHK英会話を聴き、ベッドの上でチュンプルズを眺める、という日課になっていました。とにかく毎日毎日継続することです。
夏休みになると高校の勉強だけでは物足らなく感じたので、現役で東大に行った友達から東大で使う教科書を聞いて、Amazonで購入しました。そして、時間のある時に、少しずつ読むようにしました。今になって考えてみると、それは先生のおっしゃる『通過点理論』そのものでした。東大の教科書を勉強したから、あとは現実が続くだけでした。
一月になり、またセンター試験の時期になりました。現役のときは834点でしたが、1年間勉強したこともあり、871点まで伸ばすことができました。この勢いに乗って、早慶に合格し、東大にも合格できました。
センター前に勉強以外で実践したことは、『東大合格』と書いた紙を自分の部屋の壁に貼ったことです。大きい紙に、大きい字で書いたほうがいいと思います。実践していない人は、ぜひすることをお勧めします。どういう効果があるかは書いた人だけがわかります。
受験は学力だけの勝負ではありません。“かつうら”では英語力だけでなく、受験を乗り切るための精神力も養うことができました。先生に教えてもらったことで、一番大事だと思っていることは、常に積極的な心を持つことです。
例えば、東大では、同じ受験生がもう一回受験すると、合格者の半数は入れ替わると言われています。さらに、合格最低点周辺には多くの受験生が集まっています。このような状況下で合格を勝ち取るためには、どうすればよいでしょうか? 試験中、どんな逆境に対しても、合格したいという強い気持ちを持ち続ければ、そこに合格・不合格の差が出てくると思います。そして、これは試験中だけの話ではありません。日常生活の中では、どんなときでも積極的な心を持ち続けましょう。悲しいときやつらいときであっても。そうすれば、自然と良い結果はついてきます。
勝浦先生の話は、今述べたことも含めて、受験に限らず、人生をより良く生きるための手がかりになり得ると思います。受験だけに目を向けるのではなく、もっと先の、自分の将来のことも見据えて、授業に臨みましょう。そうすれば、授業をより有意義な時間にすることができるのではないでしょうか。