かつうらはすごい
K・S 高松第一高校3年
これまでの塾生が英語ができるようになったことについて数々の体験を書いてくれている。それについて、私は二つの点を補足したい。
一つは国語力の向上についてである。私が通っているのは英語塾であり、入塾の主な目的は英語力の向上である。しかし、驚いたことに、英語の成績だけでなく、国語の成績も上がっていったのだ。高3の10月、私の全国模試の現代文の偏差値は69に達している。国語塾に通っているわけではない。
難解な英文は訳文を読んでも分からない。特に『英標』の訳文は非常に難しい。英文で読んでも理解できないため、訳文を頼りにするのだが、その訳文も日本語なのに難しい。英文の構造を正確に理解していないと、なぜそのような訳になるのかがまったく理解できない。
英文と訳文を何度も照らし合わせることで、次第に意味が理解できるようになる。逆に、英文構造をしっかりつかむことで、なぜそのような訳し方になるのが見えるようになる。
国語の成績を上げるには、多くの人が本を読むことを勧める。しかし、私に関しては、英文と訳文を何度も繰り返し読み比べることで、結果的に訳文に深く入り込み、何度も読むことになっている。国語の成績が向上するのは当然の結果かもしれない。
もう一つは、先生の素晴らしさについてだ。週に一度の授業で、たった一度の授業で、いつも私の気持ちは静まり、前向きになる。
かつうら先生の大胆な人生経験からくる授業中の雑談は非常に興味深い。これまでの固定観念を覆してくれる。何か悩みがあるときも、そうでないときも、授業を終えた後はいつも心が晴れ晴れとする。私の母も、毎週配られる「かつプリ」を、心が前向きになれると、楽しみにしている。
雑談の話題は、現代社会に対する意見、学校教育に対する疑問点、それにあっと驚くような笑える話まで、多岐にわたる。独特のテンポのトークで、私たち塾生を魅了し、良い刺激を与えてくれている。
このような授業を受けるうちに、ふと疑問に思うことがある。「かつうら先生は、なぜこんなにも努力できるのか」と。
『英標』を320回も音読した人って他にいるだろうか。英会話のオンラインレッスンを、6年間、毎朝1日も欠かさず続けている。先生にとって、起きてから朝9時までが、誰にも邪魔されない英語の勉強のゴールデンタイムだそうだ。
また、先生は、県立図書館に2週間ごとに通い、毎回10冊借りるそうだ。その中からさまざまなジャンルの本を要約し、塾生に配付してくれている。これが「かつプリ」だ。2週間ごとに10冊を40年続ければ2,000万円分の価値があると計算してくれたことがある。
かつうら先生は、これらを楽しんで行っているように見える。私もこんな風に努力を積み重ね、精一杯生きられたらいいなと心から思う。
これらは、私が感じるかつうら塾の魅力の一部だ。もちろん、まだまだ数え切れないほどの魅力がある。それは入塾してからのお楽しみということで……。
2023年10月11日