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3年間の通信講座を振り返って

by 勝浦 郡章

 

S・K 設計会社代表取締役(一級建築士・京都大学工学部卒)

2022年より通信受講を続けており、本年で4年目を迎えます。心より感謝申し上げます。

2022年4月から2025年2月までの3年間、ともに学んできた塾生の皆さんには、まるで志を同じくする仲間のような親しみを感じています。

かつうら先生は、生徒の名前を呼ぶとき、必ずフルネームで呼びます。年間およそ50回の授業を3年間続ければ、150回。1回の授業で少なくとも3度は名前が呼ばれるので、計750回以上フルネームが耳に刻まれることになります。その頃には、名前などすっかり覚えてしまいます。

通信受講という形ですから、もちろん皆さんの顔はわかりません。それでも、声だけはしっかりと記憶に残っています。誰がどの声か、はっきり識別できます。質問に答えるときの声から、その人の内面が垣間見えるのです。あらかじめ問われることを予期していたかのような自信に満ちた声、不安げな声、「えっ、それを聞くの?」と戸惑いを隠せない声——さまざまです。答えの中身はもちろん、声の調子からも「○○くんはできるな」「○○さんはすごいな」と感じることがよくあります。

優劣をつけることに意味はありませんが、私の印象では、A・H(男子)くん、M・D(男子)くん、O・F(女子)さん、D・R(男子)くん、B・H(女子)さんの5人には、とりわけ実力があると感じました。英語に関しては、たとえ京都大学を受けても、難なく合格点を叩き出すだろうとさえ思いました。

その一方で、途中で下のクラスに移った人、やむを得ず学びを断念した人もいました。それが非常に残念でなりません。その分かれ道にあったのは——おそらく、「復習」という習慣ではないかと思います。

1年生の前半——とりわけ4月から8月にかけて学ぶ文法事項は、英語力の土台を築くうえで極めて重要です。『チュンプルズ』の§3や§5の例文暗記は、必須事項でしょう。この段階で手を抜いたり、基礎固めをおろそかにしたまま進んでしまうと、『英標』に収録されているような英文には到底太刀打ちできません。

しかし裏を返せば、この時期にしっかりと基礎文法を身につけておけば、やがてどれほど難解に見える英文も、構造的に読み解けるようになります。これは努力に対する誠実な見返りであり、英語学習における大きな希望です。

高校生が『英標』レベルの英文を予習だけで完全に理解するのは、現実的には難しいと私は考えています。私自身、学生時代には大手塾で数学講師をしていましたが、数学と英語には決定的な違いがあります。数学は「予習型」の教科である一方、英語は「復習型」の教科です。繰り返し復習を重ねてこそ、英語は本当の意味で自分ものになると思います。

最後に、かつうら先生、これからもよろしくお願い申し上げます。先生が引退されない限り、私も引退せずについていきます。

2025年7月10日

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