各クラスを受講するときの目安
初級クラス (高1レベル)
不定詞・動名詞・分詞・関係詞といった、英文を読む上で欠かすことの出来ない基本英文法を習得していきます。使用テキストは「英標」(英文標準問題精講)です。初期問題編の1~50を取り上げ、語彙(ごい)レベルから文構造に到るまで、あらゆる角度から英文をつぶさに分析していきます。
下記に挙げた英文(英標【10】)の精読には、前置詞句・that節・五文型・代名詞・関係代名詞・倒置・省略といった文法項目の理解が不可欠です。「英語の学習」とは「文法の学習」であると言っていいほど英文法は重要です。このクラスでは、英文を通して「英文法」と「英文解釈」の橋渡しを行います。
The vices of others we keep before our eyes, our own behind our back; it happens therefore that a man does not pardon another’s faults who has more of his own.
センター試験の英語は、この初級クラスのレベルが習得できていれば十分です。
中級クラス (高2レベル)
中級クラスを受講するには、初級レベルで扱う英文法がおおむね理解できていることが必須です。名目上の学年と実際の英語力は異なります。自分の実力を過信し、プライドと意地だけでこのクラスを受講しても、労多くして益少なしです。なぜなら英文は気合いで読むものではないからです。背伸びをせず、身の丈にあったクラスを選んだ方が、段階を踏んで快適に学べます。遠回りに見えても、結果的には近道です。The longest way round is the nearest way home.(急がば回れ)です。
初級クラスに引き続き、テキストでは「英標」の全編(220題)を精読していきます。「英標」の精読を通して、英文を読む上でつまずきやすい様々な問題点を検証し、疑問となる箇所を残らず解決していきます。
演習では、やさしすぎることなく、また難しすぎることのない英文を取り上げます。英文解釈の面白さや醍醐味が味わえるのはこのレベルです。いわゆる英文解釈に「ハマる」状態になります。仕方なく英文を読まされているpassiveな状態から、どんどん積極的に読みたくなるactiveな状態へと変わっていきます。英文に対する距離感がぐっと縮まります。
このレベルを終えると、どの大学を受けても対応できる英文読解のスキルが身に付きます。
上級クラス (高3レベル)
相当なハイスピードでテキストを読み進みます。一例を挙げると「英文解釈教室」(伊藤和夫著・研究社)を、5時間(15分×4週×5ヶ月)で読了します。上記テキストをあらかじめ読み込んで問題意識を持って授業に臨めることが、このクラスを受講するときの目安です。
大学の知名度と英文の難易度に相関性はありません。演習では、大学名とは無関係に、かなり難易度の高い英文を扱います。系統だった思考ができることと、英文読解のためのスキルが身に付いていることが受講の前提条件です。基本英文法の解説は行いません。どんなに難解な英文であっても、論理的ステップを踏めば必ず理解できるという確かな手応えを感じるようになります。
大学入試の英作文問題を実際に書いてもらいます。英作文の書き方は無数にあり、唯一絶対の模範解答はありません。各自の書いた英作文をその場で一人ひとり添削していきます。文法的にミスのない、読むに値する英文が書けるようになることを目指すクラスです。
2012年05月04日