通信講座で生活全般が変わりました
E・K 通信受講生・上尾市在住・主婦・70代
通信受講3年目です。毎週、高1・高2・高3の3本の音声を聞いています。
音声ファイルは、先生が教室で行った講義をそのまま録音したものです。未編集の録音なので、教室で交わされる生徒さんたちとのリアルなやり取りがそのまま伝わってきます。生徒さんが先生に当てられた際の戸惑いや緊張した様子も伝わってきます。先生の冗談で、生徒さんたちがドッと笑うと、私の心も和みます。NHKラジオの語学番組とは違い、臨場感が溢れる録音です。
授業の終わりに、先生の「終わります」の声の後に、生徒さんたち全員が声をそろえて、「ありがとうございました」と言います。とても気持ちのいい言葉です。だれかが号令をかけているわけではありません。「今日もいい授業が聞けてよかった」という感謝の気持ちが、自然に出るのだと思います。江戸時代の寺子屋がきっとこうだったのだろうと想像します。
各学年の授業は2時間ですから、1週間で計6時間分の音声ファイルを聞いています。学習ノートも学年ごとに1冊ずつ用意しています。音声ファイルと一緒に、補助教材のプリントが送られてきます。プリントの問題はノートに書き写しています。なぜプリントを印刷しないのかというと、易しい単語でも全然かけないことに気づいたからです。単語の練習をかねて問題文を書き写すことにしています。
受講し始めた頃は、文構造を理解するのに精いっぱいでしたが、3年目にもなると、プリントの問題の解説も余裕を持って聞けるようになりました。音声ファイルを聞くときは、メモをとりながら聞きます。集中して聞いています。疲れたら窓を開けたり、家事をして気分転換をします。
通信講座を受講する他に、個人的にやっている英語の勉強が2つあります。
1つは、『DUO3.0』の音読です。これは、かつうら先生が数百回読んで完全に暗記した本です。この本には、音源も付いていて全部で560の例文が載っています。日本語を1回、英語を5回、音読しています。その日に音読するセクションを、あらかじめスマホで聞き流しておくと、音読がスムーズにできます。
もう1つは、かつうら先生がお勧めの「縮約」です。日本語の文章を1/3に縮めるのです。詳しくは、『日本語練習帳』(大野晋著・岩波新書)に載っています。
『英標』の訳文の縮約をしています。『英標』は文章も短く、初心者の縮約にはぴったりです。文章を1/3にするには、思った以上に文章を削ります。削った後、最後にぴったり1/3にするのに、また苦労します。これが日本語の訓練になるのだと思います。ワープロではなく手書きで行っています。原稿用紙を横書きに使い、原文の1/3の字数のことろにマス目をいれます。そうすることで決められたマス目に文字をあてはめていく形になって、縮約がやり易くなります。
通信講座を始める4年前の生活を振り返ると、ほとんどが「have to(ねばならない)の生活」でした。授業で、「want to(やりたい)の生活」が、脳に良いと教わりました。「have to」を少しでも減らし、「want to」を増そうとしています。
好きでやることが増えると、家事にも張り合いがでてきます。楽しくなってきます。特にキッチンタイマーを使うと短い時間が有効活用でき、生活にもメリハリがでて、動作までキビキビしてきます。キッチンタイマーというのは、先生から教わった『18分集中法』で、家事や勉強を行うというものです。特に、18分をセットするキッチンタイマーは、英語の勉強にとって必需品です。
先日の授業で、先生の25分のオンラインレッスンを、「生」で聞かせていただきました。驚いたのは、先生の方がネイティブのチューターの方より発音がきれいで聞きとり易く、会話の主導権をにぎっていたことです。
先生は、8年間、毎日オンラインレッスンを受け続けています。「一つのことを何年も続けていると、こんなにも素晴らしくなれるんだ!」と感動しました。頭の中で考えたことを瞬時に英語にするには、根気のいる長い訓練が必要だと思います。先生はそういう努力を楽しんでしていらっしゃいます。
生徒さん達からもエネルギーをいただきながら、情熱的な先生のもとで、「生き方」「脳のしくみ」「数値で計れないものの尊さ」など、様々のことを教えていただいています。人生の節目となる充実した3年間になっています。
最近は、「時間は未来から流れてくる」というお話で、発想が大きく変わりつつあります。語学の勉強に卒業はありません。Repetition is the mother of skill.という先生の教えを胸に、楽しみながら邁進していきたいと思っています。
2025年2月22日