英検準1級に受かって
M・D 高松大手前高校2年
英検準1級のレベルは大学中級程度とされている。高2で受かったことを誇りに思う。英検準1級は、大学入試や大学での単位認定に用いられたり、教員採用試験で優遇されたりするから、素直に嬉しい。何をどう勉強して受かったかは、自分ではよくわからない。特別な受験対策などせずに、かつうらで普通に学んでいたら受かっていた。
ただ、誇れることが一つある。それは今まで英語を嫌いになったことがないということだ。テストの結果が良くなかったり、授業でかつうら先生の質問に答えることができないときは悔しい思いをする。しかし、英語を学びたいという気持ちが無くなることはなかった。英語を学び始めてからずっと楽しく学んでいる。
かつうらの授業では『英標』の難解な英文を、マルかっこやカギかっこを使って分析していく。これにより、複雑な英文がシンプルになる。これが面白くないという人はいないだろう。
かつうら先生は、板書をほとんどしない。『チュンプルズ』という手作り参考書を使って授業を進めていく。英文を読む上で欠かせない「五文型」「分詞」「仮定法」「it」なども、この一冊で全部片付いてしまう。予習の段階では読めなかった難解な英文も、授業が終わる頃には、はっきりと文構造が理解できるようになる。まるで「魔法」なのだ。
慣れるまでは予習にかなりの時間を要する。先生の質問は「主語は何か」「thatは何か」「比較級の文で、比べられているものは何か」など様々。ときどき、「要するに何をいっている文章なのか」と、全体の要約を求められることもある。辞書に載っている単語の意味は聞かれないが、派生語や関連語は聞かれる。名詞形からはじまって動詞形まで問われる。「その動詞はどう使うか例文を作れ」と言われると、たいていの生徒はお手上げである。
いい加減な準備で授業を受けると、徹底的に打ちのめされる。したがって先生に聞かれそうな部分を予測し、チュンプルズの関連ページを書き写し、暗記して臨む。それでも忘れてしまうこともあるが、ひるむことはなかった。
こうした勉強を毎日コツコツ続けていたら、いつの間にか偏差値は70を超えていた。英検準1級にも合格することができた。英語の成績が上がると、不思議と他の教科も勉強したくなる。
かつうら塾で学べることは英語だけにとどまらない。「幸福論」や、先生独自の「丸亀町理論」により、落ち込んだ時でも、すぐに立ち直ることができた。週1回の授業を受けると、翌日からまた明るく1週間が過ごせる気がしてくる。かつうら先生の放つ言葉は一つひとつに力があり、固定観念を覆してくれる。ヘミングウエイの「氷山理論」のように、先生の話の裏にはとてつもない量の経験と知識が潜んでいることがわかる。
数ある先生の話のなかで、「楽しむことで幸せになり、楽しむことで運がやってくる」という話が印象に残っている。
英語を楽しんで学んでいると、「努力」や「頑張る」という言葉とは無縁になる。テストの点がどうであれ、偏差値がどうであれ、何をするにしても上達の1番のカギは、楽しめているかどうかとだと思う。
2024年3月21日