みんなが主役です
E・K 通信受講生・上尾市在住・主婦・76歳
通信講座を受講し始めて丸3年になります。3年目の4月からは、先生のご厚意で、高1・高2・高3クラスの3クラス分の音声ファイルを送っていただいています。
私は高1・高2クラスが大好きです。高1・高2クラスの授業は2周目になります。1周目のときも良く分かったのですが、2周目は、もっと良く分かるようになりました。英文の構造を分析することがとても楽しくなってきました。
最近、授業の形式が少し変わりました。先生がテキストの英文を解説する前に、生徒さんの方から、予習で解決できなかったところを質問します。生徒さんが質問しやすいように、先生が長い英文を分割し、短くしてくれます。
「何でも聞いて下さい」「勉強は分からないところが、分かるようになればいいのです」「他の人にどう思われるかは、関係ないことです」「自分が分かるかどうかが問題なのです」「皆さん一人ひとりが主人公なのです」「教師の私が主人公ではありません」
質問するには勇気がいります。おそるおそる質問する生徒さんもいます。先生はすぐには答えを出しません。「なぜ、そこで行き詰まったと思いますか」「itではなく、thatに注目したらどうなりますか」「何文型だと思いますか」「この単語は本当に名詞なのでしょうか」のように別角度からのアプローチを提示してくれます。すると、質問した生徒さんが「あっ」、と自分で気づいたりします。
長い文で行き詰まったときは、「まず、この込み入った文を整理していきましょう」と、分かりやすい所からマルカッコやカギカッコを付けます。さらに大きなマルカッコやカギカッコを付けていきます。すると、大きな文の中に、小さな文が埋め込まれている構造が見えてきます。
チュンプルズの中には、シンプルな例文がたくさん載っています。テキストでは、一文がとてつもなく長かったり、いろいろな要素が組み合わさって複雑な文になっていることがあります。先生の手にかかると、こうした文が魔法のように解き明かされていきます。
「英標」を何百回も音読し、精読している先生は、生徒さんのどんな質問にも、あたたかく柔軟に対応してくれます。
先生は英語力において、ただ者ではありません。英語力だけでなく、これから社会へ出ていく生徒さん達のために、政治、教育、人生など、さまざまな分野にわたるお話をしてくれます。
先生は驚異的とも思えるくらいの読者家です。生徒さん達が理解しやすいように、毎回、本のレジメを用意してくれています。最近は、「自己肯定感」、「認知能力と非認知能力」、「遊びの哲学」、などについてのお話がありました。どれも年齢に関係なく、参考になるお話ばかりです。
先生は情熱的で実践的な教育者であるばかりでなく、小ではあっても社会を明るく照らす灯です。
2024年11月8日