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  GDPよりGNH ── 地球でイチバンしあわせな国ブータン 

   (NHK・2012年3月22日放送・要略)


●ブータンにはストレスという言葉がない

 ヒマラヤの国ブータン。標高は3,000メートル。GDPは日本の3,600分の1。学費も医療費もタダ。

 森林は法律で守られていて、ブータンにはトンネルがない。森の保護が国家の最優先事項であり、豊かな自然が近代化よりも大事と考える。

 家は、村人みんなが助け合って建てるからお金がかからない。だれもが立派な家に住んでいる。たいていの家は3階建てで、1階は食料の倉庫、2階が玄関、3階が居住部分になっている。電気は通っていない。だれの家でも出入りは自由。来るものは拒まずで、料理は、いつ誰が来てもいいようにいつも多めに作ってある。

 朝の気温はマイナス10度になることもあり、牛にもエサを温めて与える。飛来するツルのために電線を通すのを断念した村もある。ブータンでは生き物とのつながりも幸福の要素と考えている。

●ブータン政府の行った国民幸福度調査 

「地域の人はお互いに助け合っていますか?」       93%が「イエス」
「自分さえよければいいと考えたことがありますか?」   78%が「絶対にない」
「他人をうらやましいと感じたことがありますか?」    83%が「一度もない」

「地域の一員と感じていますか?」            96%が「自分は地域の一員」
「近所の人を信用してますか?」             84%が「信用している」

「困ったとき何人の人が助けてくれますか?(病気のとき)」 64%が「8人以上が助けてくれる」
「困ったとき何人の人が助けてくれますか?(お金の問題)」 57%が「3人以上が助けてくれる」

●ブータン政府の幸福についての考え方 

 先代の国王は「国民総生産GDP(Gross Domestic Product)よりも国民総幸福GNH(Gross National Happiness)が重要である」と宣言。

 「世界は、経済発展だけが発展だと考えている。ゴールはGDPであり、お金だけがゴールだと考えている。しかし、人間の発展はGDPだけで計れるものではない」

 「われわれは強い家族関係を維持し、強いコミュニティを維持し、村人は他人であって他人ではない。何が幸福をもたらすかを考えてみれば、それは家族や友人と過ごした時間である。幸福の源は、家族や友人などから得られる強いネットワークである」

 「GDP優先の経済では、より速い車、より大きな家、より素敵な服が欲しくなる。しかしそれには終わりがない。誰かが速い車をつくると、人はもっと速い車が欲しくなる」

 「本当の幸福は、喜びとは少し違う。楽しみでも興奮でもない。それらは一時的な感情でしかない。幸福とは、長期的な満足であり、あるがままを受け入れることである」

 「基本的な幸福、満足感というものは物質的なものではない。木の後ろや家の中や寺にあるものではない。幸福とは探すのをやめたときに見つかるものであり、幸福はその人自身のなかにあるもの。速い車や大きな家が幸福をもたらすわけではない」

●ブータンに伝わる竜の話 

 竜は私たちの一人ひとりの心の中にいる。竜とは一人ひとりが持つ人格のこと。竜は私たちの経験を食べて育つ。何年もかけて強く育っていく。自分の竜を大事にしないといけない。

●ブータンに伝わる民話 

 昔むかし、ヘレーじいさんという陽気なじいさんがいた。畑仕事をしていると、光り輝くトルコ石を発見する。

 そのトルコ石を持って町へ行くと馬を連れている人と出会う。おじいさんは高価なトルコ石を馬と交換した。その後、おじいさんは、馬を牛に、牛を羊に、羊をニワトリにと、どんどん小さなものに交換していった。

 最後に、歌を歌っている男に出会い、ニワトリとその男が歌っている歌とを交換した。そうやって手に入れた歌を歌っていると、人々がまわりにどんどん集まってきた。高価なトルコ石はなくなったが、おじいさんは人々に慕われながら楽しく暮らしていった。

2012年06月01日

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