知への欲求

 

M・H  久留米大学附設高校へ進学(香川大学附属高松中学3年)

私は英語が苦手だった。テストのレベルが上がるにつれ、だんだん解けなくなっていった。英語は、論理的ではなく感覚的な学科だと思い込んでいた。私は論理的でないものは嫌いだった。

そんなとき、母からかつうら英語塾を教えてもらった。HPを見ると、文法を重視すると書かれている。高1クラスからしかなかったので、戸惑いつつも母に連絡してもらった。

中学生は受け入れてないとのことだったが、授業を見学させてくれることになった。授業前に受けた小テストは、知っている単語が並んでいるだけなのに意味が取れなかった。自分はこんなにも英語が出来ないのかと、ここに来たことを恥じた。

高1クラスを見学させてもらった。『英標』の解説が始まった。先生の解説を聞き、驚いた。「英語とは、こんなにも論理的な学科だったのか」

中学生だったが、先生からOKが出て、入塾を許された。7月半ばのことだった。

入ってはみたものの、初めの1ヶ月は大変だった。まず、予習の仕方が分からない。前の週に習ったことも、次の週には忘れていた。

しかし、英文を読むのが次第に楽しいと思えてきた。英文は論理的に組み立てられていて、目の前の英文がどのような構造をしているのかを、もっと知りたくなった。授業がある月曜日が、私の楽しみになった。

2、3ヶ月、通っているうちに、段々と要領がつかめてきた。英文を読み解くうえで必要なこと、押さえるべきポイントが鮮明になってくる。予習にもゆとりができ、今まで考えが及ばなかった深いところにまで注意が向くようになった。理解度が上がり、先生の解説にもついて行けるようになった。

5ヶ月もすると、先生が次に投げかけてくる質問が、なんとなく予想できるようになった。一方で、前に習った文法なのに、もう忘れていると思うこともあった。しかし、英語力は自分でもハッキリと実感できるほど上がり、入試の過去問でも合格点がラクに取れるようになった。

かつうら塾の魅力はそれだけではない。先生は英語以外のこともたくさん教えてくれる。私は先生の言葉の一つひとつを注意して聞くように心がけた。

先生が解説の合間に挟むちょっとしたギャグは、私の暗記方法に役立っている。単に英単語を覚えるのではなく、身の回りにあるものとつなげてみたり、日本語でシャレを言ってみたりする。それを、私は社会科の用語を覚えるのにも応用している。年号を覚えるのに、「これは〇〇があった何年後」「ボーダレスはボーダー(国境)がレスな状態」と覚えた。兄とともに、用語に関するギャグを飛ばしあうこともあった。

私が最も影響を受けたのは先生の話である。かつうら先生は、授業の中で多くの社会問題を取り上げてくれる。私は普段テレビを見ないうえ、新聞も読まない。だから、社会に疎い。授業では、社会問題を身近な問題として問われたりする。学んだことを自分の生活にどう生かすか。これをやっているのがかつうら塾だ。

かつうら塾に行けばいくほど、新しいことを知ることができる。英語が、そして勉強が楽しくなる。かつうら先生が褒めてくれたことがあり、それは私の力になった。もっと知りたい、もっと多くを学びたいと思うようになった。英文の見方だけでなく、ものの見方、考え方が変わり、さらに広い視点で物事が捉えられるようになった。

私は県外の高校へ行くため、もう、かつうら塾へ通うことは出来ない。教えてもらった期間は、たった9ヶ月だったが、短期間でこんなにも学力が伸びたことは初めてだ。

―かつうら先生、本当にありがとうございました。勉強が楽しく思え、良い結果が得られたのも先生のおかげです。これからは福岡で大学受験に向けて頑張ります。高校では、受験勉強だけでなく、自分の趣味も楽しみ、先生に教えてもらったことを最大限に活用するつもりです。先生はこれからも私の恩師であり続けると思います。

2020年3月7日