絶対上がるよ

 

     絶対上がるよ

K・H  東京外国語大学中国語科 (2004年 高松高校卒)

割に早い時期から外大に進学したいと思っていた私は、他の教科(特に数学) はさておき、英語は自分なりに力を入れて勉強してきたつもりでした。ところが3年生になっていよいよこれからという時に成績が伸び悩み、大変焦りました。何とかこの状況を打破せねばと思いましたが、どうしていいのか分からず、クラスでもかなり英語のできる友人に勉強法を聞いてみました。そこで紹介されたのが勝浦塾でした。

「とにかく先生がすごい、絶対、成績上がるよ」と言われ早速見学に行きました。授業を受けてびっくり。私が漠然と想像していた塾のイメージや学校の授業とは全く異なり、ハイレベルな授業が独特の進め方で展開されていました。先生もなんだかカリスマ的な雰囲気を漂わせているのです。ここなら英語の力が鍛えられそうだと思い、入塾しました。

塾生のほとんどが1年生の頃から通い続けていると聞き、3年生の6月に入塾した私は、みんなに付いていけるか不安でした。確かに授業のやり方に慣れるまではまごつき、回りの子も良くできる人ばかりで遅れを感じていました。しかしその分、頑張ろうと思い、集中して授業に臨みました。毎回授業を受ける度に、今まで知らなかったことをたくさん知り、今日もしっかり学んだなあと充実感を覚えながら帰宅していました。

勝浦塾で学んだことはたくさんありますが、特に勉強になったのは英作文です。英作文について何も心得ていなかった私は、難しい単語や文法を使うことが格好いいんだと思っていました。しかし実際の英作文は減点法で採点されるので、こんな気負った考えは大変危険です。”KISS”、すなわち”Keep It Simple, Stupid!”と言われるように、シンプルに、読みやすく、自分の確信できる表現で書くのだと教えて頂きました。難しいと思っていた英作文も、先生の手にかかると、たちまち簡潔で洗練された英文になります。先生が一人ひとり見て回り、的確なアドバイスをくれるので、私も少しずつ力が着いてきたかなと思います。

もう一つ印象に残っているのが、授業の合間の先生の雑談です。先生はよくお勧めの本や新聞記事を紹介したり、自分の人生観を熱く語ってくれました。先生の物事に対する姿勢や生き方にも教えられることが多くありました。でも、そうかと思うと、ぽんぽん冗談が飛び出し、ひょうきんな一面も見せてくれました。授業と冗談のリズムが良く、2時間はいつもあっという間でした。

また、塾のロケーションは市内から少し遠いものの、静かでのんびりしていて、その点も気に入っていました。

後輩のみなさん、時間をかけて地道にやることも大切ですが、要領よくポイントを押さえた勉強も必要です。その点、勝浦塾は核心をついたやり方でとてもためになります。私自身、「英標」をやるにしても、正確な訳にこだわり過ぎてとても時間がかかっていました。でも、英文の構造がつかめれば訳はできます。それが分かってから英文を読むのが速くなり、入試の時にも生かせました。チュンプルズを大いに活用して効率よく学習を進め、自分を信じて頑張ってください。