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高3生の7割は高1以下の英語力

by 勝浦 郡章

 

中高英語力に地域差 (読売新聞 2023年5月18日)

文部科学省は17日、全国の公立中学校と高校などを対象にした2022年度「英語教育実施状況調査」結果を公表した。政府が目標とする水準の英語力を持つ生徒の割合は、中学3年で49.2%、高校3年で48.7%だった。都道府県、政令市ごとの英語力には依然として大きな地域差が見られた。

政府は22年度までに「50%以上」を目標としてきたが、中3、高3ともわずかに届かなかった。当初は17年度までの達成を目指していたが実現できず、22年度まで、と先送りしていた。政府は近く「60%以上」を新たな目標として掲げ、27年度までの達成を目指す方針だ。

調査は昨年12月に実施。中学卒レベルとされる実用英語検定(英検)3級相当以上の力がある中3の割合は49.2%(前年度比2.2㌽増)高校中級レベルの英検準2級以上の高3は48.7%(同2.6㌽増)だった。英検などの取得のほか、教員が同程度の英語力があるとした生徒も含めている。

高3で初めて、高校卒業レベルの英検2級以上についても調査し、生徒の21.2%を占めていた。

地域ごとにみると、中3では、福井県86.4%、さいたま市86.6%が突出して高かった。一方で最も低い島根県は34.1%で、上位と下位では50㌽以上の開きがあった。高3では、最高の福井県が60.8%、最低の宮城県が37.8%だった。

英語力の地域差について、文科省は「英語で考えや気持ちを伝え合う活動量や、教師の英語力の差が影響している。英語力が高い自治体の取り組みを共有していきたい」としている。

調査は、コロナ禍の20年度を除いて13年度から毎年実施している。(676字)

この記事を1/3に要約した。要約文の方がすんなり頭に入る。

文科省は、英語力の調査結果を公表。中3は英検3級(中卒レベル)が49%、高3は英検準2級(高校中級レベル)が48%。政府の目標はそれぞれ50%。割合は、教員が英語力があると認めた生徒も含む。

英検2級(高卒レベル)は高3で21%。

中3では、福井が86%、島根は34%。上位と下位で50㌽の開き。高3では、福井が60%、宮城が37%。

地域差について、文科省は「英語で考えや気持ちを伝え合う活動量や、教師の英語力の差が影響している」としている。(219字)

●「みなし合格」を認めるな

高3生の48%が英検準2級レベルの英語力しかない。準2級は高校中級レベルとある。分かりやすくいえば、高1レベルのこと。言い換えると、高3生の半分は高1の英語力もないということ。

しかし、資料を詳しく読むと実態はさらに驚くべき数字になる。

文科省が公表している資料をネットで検索すると、英検準2級の実際の合格者は30.2%、「みなし合格者」は18.4%。問題は「みなし合格者」である。

「みなし合格者」というのは、「それに相当する英語力を有していると英語担当教師が判断する生徒を指す」と資料にある。要するに、英検準2級を実際は受けてはいないが、教師が受かったものと判断した生徒のこと。

受験もしてないのに、「受かったものとみなす」では統計はその意義を失う。文科省による「数字のかさ上げ」だと非難されても仕方がないだろう。「みなし合格」に客観性はない。恣意的な合格者を含めれば、数字などいくらでもごまかせる。

文科省は、準2級の合格者は「2.6㌽増」だというが、みなし合格者は「3.5㌽増」である。実際の合格者は31.2%から30.2%へと「1.0㌽減」である。みなし合格者を増やすことで、意図的に全体を底上げしたと想像できる。

英検2級についても同じことが言える。英検2級は高卒レベル。これこそが高3生が目指すべきレベルであるはず。英検2級の実際の合格者は12.4%、「みなし合格者」は8.8%。

「調査結果」を実数で読み解くとこうなる。

高3生10人の内、高1の学力のある生徒は3人。高3の学力のある生徒は1.2人。言い換えれば、10人中7人は高1レベル以下ということ。

目を疑う数字だが、現場で教えている身からすれば、この数字の方が実状に近い。

こんな高3生がいた。lookedの発音は「ルックド」、doneは「ドン」。①I found an easy book. ②I found the book easily. ③I found the book easy.「この3つはだいたい同じ意味だと思う」と答えた。彼の学校での評定は最上位の5だった。

「運転免許試験に受かったわけではないが、ちゃんと運転できるので無免許運転には当たらない」「わが高校は○○大学に3人合格したが、受験すれば受かったと思われる生徒が7人いるので合格者数は10人として公表した」

こんな「みなし認定」がまかり通れば、数字は信用を失い、社会は成り立たなくなる。

●英語でのおしゃべりが足りない

文科省は、調査結果から「地域差が問題」だとし、その原因を2つ指摘する。

原因の1つに、「英語で考えや気持ちを伝え合う活動量」を挙げる。なぜ、こんな持って回った言い方をするのか。

「英語で考えや気持ちを伝え合う活動」とは、「英語でのコミュニケ-ション」のこと、すなわち「英会話」のことである。「英語でのおしゃべりが足りない」とはっきり言えばいい。

原因の2つめに、「教師の英語力の差」を挙げ、「英語力が高い自治体の取り組みを共有していきたい」としている。翻訳すれば、「島根や宮城の教師は能力が低い。富山の教師を見習え」といっている。

問題の本質は地域差ではない。視点がずれているから、対策もずれる。「もっと英会話をやれ」「教師は有能な教師に習え」という。そうすれば、準2級の合格者が増えるらしい。

高校英語の惨憺たる現状を再度くり返しておきたい。高3生の7割は高1の英語力もない。どう言い繕おうと高校英語は破綻している。

2023年5月28日

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