自分がラッキーかどうかは自分が決める

 

   自分がラッキーかどうかは自分が決める

K・M 甲南女子大学文学部(2015年・高松西高卒)

「みなさんはここに来ているだけでラッキーなんですよ。ほかの人はもっとひどい状態ですから」。これは、かつうら先生の言葉です。こう言われたときはドキッとしました。もし自己流で勉強を続けていたら、相当ひどいことになっていたと思ったからです。成績は上がらず、自分にも自信が持てず、受験にも不安を抱えていました。

授業は文法重視です。英文法など気にしたことがなく、文型さえわからない状態でした。かつうら先生から、中3の教科書の文型を、毎週1ページずつ分析してくるように言われました。ノートに教科書の英文を3行おきに書き写し、その空白部分に、S、V、O、Cを書き込みました。飾りとなる部分にはMをつけ、andが何と何を結んでいるかを分析しました。

中学の教科書といえども、簡単な英文ばかりではありません。かつうら先生に、分析の間違いや、書き方の不備を指摘され、見開き1ページ分を完成させるのに何週間もかかりました。

「分かりやすい」ということは、自分にとっても、読む人にとっても同じことです。カラーペンで色分けし、書き損じた箇所は修正液で訂正し、だれが見ても分かるように書き直しました。「丁寧によくできている」と、先生に褒められたときは、モチベーションが上がりました。

文型の次にこだわったのがthatです。thatについては、チュンプルズの§12、§25、§26、それに『that節の考え方』を何度も参照しました。『that節の考え方』は、チュンプルズとは別に、かつうら先生がまとめたものです。3つのthat節(名詞節、形容詞節、副詞節)と強調構文の関係が立体的に示され、一目で分かるようになっています。that節がでてきたら、すぐに確認できるように、このプリントはノートに貼ってあります。

授業では、かつうら先生がまとめた「本の要約」や「新聞記事」が、毎回配られます。私にとっては、考え方のバリエーションが増え、自分自身の課題を見つけていく大切な時間でした。先生はプリントを読みながら、ときどき中断して、先生自身の考えや注釈を付け加えていきます。大事だと思った事柄はメモし、プリントをファイルして、特に印象に残っているものは机の前に貼ってあります。

「たった1つのことを続けられるバカが成功する」「英語に限らず、何か得意なことを持つにはバカになること」「やりすぎないのが続けるコツ」などです。そのなかの1つに「スピーチの技術・まず訓練」という新聞記事があります。

私は自分の意見を分かりやすく伝えることが苦手です。かつうら塾では、授業の始まりと終わりにプレゼンをします。授業の最初に、「1週間の生活でよかったこと」を英語で発表します。授業の終わりには、「その日の授業のよかったこと」を日本語で発表します。最初は人前で話すのが嫌でした。

しかし、練習しかありません。英語でのプレゼンでは、前もって話す内容を準備しておきました。終わりのプレゼンでは、自分の課題や目標を簡潔に発表するように心がけました。だんだん緊張することもなくなり、もっと上手く話したいと思うようになりました。なにごとも、上達するには数をこなすことだと思います。

かつうら塾の授業は、英語力も人間力も高められる、内容の濃い2時間です。

2015年04月22日