人生の岐路

 

     人生の岐路

M・W 広島大学理学部化学科 (2017年・高松高校卒)

高校3年間、野球漬けの毎日だった。勉強なんて全くしていなかった。部活を引退して、受験勉強を始めようにも、何から手を付けていいのかが分からなかった。これまでの学習で理解していることなど何もなかった。

特にひどかったのが英語だ。英語ができないのは、テストの点数からわかっていたが、何がどう分からないのかが分からない。授業を真面目に受けても、全く理解できなかった。これではヤバイと思いながら、英語の勉強は苦痛でしかなく、英語からは逃げていた。

浪人して、英語を攻略しないことには大学合格はないと自覚し、入塾したのが「かつうら英語塾」だった。単語の意味さえ分かれば英文は読めると思っていたが、入塾の面談では、5文型すら分かっていないことを指摘された。

3歳下の妹と一緒に、高1のクラスに入った。妹と同じクラスだが、気にならなかった。兄としてのプライドよりも、切羽詰まった焦りの方が強かった。英語を1からやり直さないことには始まらない。自分には、もう1年しか残されていないのだから。

授業は、一言一句も聞き漏らさない気持ちで受けた。そんな姿勢で授業に臨んで、初めて英語を学ぶ楽しさを知った。学校の授業では理解できなかったことが、乾いたスポンジが水を吸収するように理解できるようになっていった。それまでの自分には信じられないことだが、毎週の英語の授業を楽しみにするようになった。

かつうら塾では、授業の前に英語でスピーチをする。これを繰り返していくうちに、人前で英語を話すことに臆さなくなった。

かつうら先生は授業中に英語だけでなく、先生の経験や人生観を話してくれる。かつうら先生に教わった『丸亀町理論』は、勉強やスポーツなどいろんな場面で応用できる。志望大学とは違う大学に進学すれば、その大学の悪いところばかりに目が行ってしまう。しかし、視点を変えるだけで、その大学の良さが見つかるようになる。『丸亀町理論』で、間違いなく人生を楽しむことができるようになる。浪人は負の体験だが、浪人したおかげでかつうら英語塾に巡り会え、英語を学ぶ楽しさを知った。

1年前、関学には合格していたが、浪人の道を選んだ。親には、「本当に浪人していいの」と念を押された。そのとき、現役で大学生になったほうがよかったかもという考えが頭の片隅にあったが、今は違う。浪人して1年間、かつうら塾で学んだおかげで、大学での英語に対する不安が消えた。今では大学で学ぶことにワクワクしている。

大学ではいろんなことにチャレンジしようと思う。人に話しかけることにも臆さなくなった。かつうら英語塾に入るかどうか迷っている人は、勇気を出してかつうら塾の門をたたくといい。たった1歩を踏み出すだけで、まったく違う世界が広がるだろう。

2018年4月14日