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大学生はアルバイトよりも

by 勝浦 郡章

●1日40分の勉強

文科省の調査(読売新聞2020年8月6日)で、全国の大学生の勉強時間は週平均5時間とあった。1週間で5時間は、1日当たり40分。自分の学生時代を振り返ればゼロだったから、まだましかもしれないが、今は時代が違う。

半世紀前の大学進学率は20%。昔の大学はレジャーランドと呼ばれ、国立大は国民休暇村と揶揄された。競争率が10倍を超える大学はザラで、競争を勝ち抜いた大学生は、ある種の特権階級のようなところがあった。

今は大学の定員数と志願者数は同じだから、選り好みをしなければ誰でも入れる。大学進学率は50%を超えている。これは高卒よりも、大卒の方が多いことを意味する。大学を出たというだけでは何の付加価値もない。

高校生を見ていると、大学に入りさえすれば将来が約束されると考えている節がある。たった3年間の受験勉強で、後はのんきに暮らしていける世界などどこにもない。

入試自体もマークシート化され、4択から答えを選ぶようになっている。理解できなくても記号が正解すればいいのだから、深みのある思考は育たない。このことはタブレットやスマホの普及でさらに拍車がかかる。

細切れのデジタル情報に頼っていると、目先のことにしか目が向かなくなる。「今だけ」「ここだけ」「自分だけ」が、考えの中心になる。

入試に受かることは、オセロゲームの1手に過ぎない。白の優勢は、次の1手で黒の優勢に変わり、また次の1手で局面は逆転する。

大学入試の結果は、生きている限り変化し続けるさまざまな場面の1コマに過ぎない。

●挽回する機会はいくらでもある

かりに入試に失敗しても、自分に投資し続ければ必ず挽回できる。

アルバイトに励む大学生は多いが、アルバイトは、時間と労力の切り売りでしかない。残るのはわずかなバイト代と疲労感だけ。バイトで稼いだお金は、つねに何に使ったわからない形で雲散霧消していく。Easy come, easy go.

いっぽう、たとえば、英会話の練習を毎日2時間、それを大学生活の4年間やり通せば、トータルで2,920時間。「1万時間の法則」では、「1万時間でその道のプロ」といわれている。2,920時間は1万時間のおよそ1/3。遠い道のりではあってもコツコツ続けてさえいれば必ず到達する。

自分で身につけたものはずっと残る。たんに残るだけでなく積み上がっていく。しかもそれは雪だるま式にふくれ上がっていく。能力は等差数列的に成長するのではなく、指数関数的に伸びる。

プロのレベルに達するのに計算上は12年かかるとしても、実際には10年ほどでその域に達するだろう。18歳の高校生なら、28歳でその道のプロになれる。

1年で10%ずつ成長するとすれば、1年ごとに1.1→1.21→1.33と成長して行き、10年後には2.59になる。

性能1のエンジンと、性能2.59のエンジンとでは、パワーが2.59倍違う。生産性は2.59倍になる。

●自分で自分の値段を決めるといくらになるか

社会では、どこの大学を出たかというレッテルよりも、何ができるのかという中身が問われる。

25年間購読しているデジタル週刊紙がある。年間購読料は2万円。何年も前に、著者から4千人の購読者がいると聞いたことがある。著者が手にする購読料の総額は年で8千万円。字数は原稿用紙12枚分。1文字につき333円の換算になる。

「桜の花が咲きました」で9文字。これだけで約3千円の情報料。政治、経済、世界情勢について、購読料に見合う情報だと思うから購読している。

数年前、苫米地英人氏(脳機能科学者)の講演を聞いたことがある。参加費は8万円。会場は普通の会議室で、座席もパイプ椅子。定員は150名。3時間の講演だから、苫米地氏の講演料の時間給は400万円になる。8万円は、歌手のディナーショーよりも高額だが、納得ずくで参加しているから、これが高いという参加者は一人もいなかった。

句読点も含めて1マス333円で原稿を書くのも、時給400万円でしゃべるのも自分次第。どれだけ中身があるかで決まる。「自分」を磨いていかなければ、いつまでも時間給1,000円のアルバイトに甘んじることになる。

●社会人には時間がない

サラリーマンは忙しい。先に述べた1日2時間の英会話は、私自身のことを例に挙げた。しかし、これはフリーランサーだからできるのであって、普通のサラリーマンにはムリ。朝8時に家を出て夜の8時に帰宅するとして、そこから2時間を捻出するのは、ほぼ不可能に思える。

多忙な社会人は英会話を学ぶにしても涙ぐましい努力がいる。知り合いのサラリーマンは、スカイプの呼び出し音で目を覚まし、ベッドでオンラインレッスンを受けている。別のサラリーマンは、マイカー通勤で運転しながらフリートークでレッスンを受けているという。他にも、会社の昼休みを利用したり、週末にまとめて集中レッスンを受けている人もいる。

●勉強が苦痛だと足が向かなくなる

大学生には時間があるのに、1日40分の勉強はいかにも少ない。勉強を、苦痛なもの、嫌なもの、やらされるものと考えていると足は遠のく。学ぶ喜びを知らないと学ばなくなる。それに学びながらどこか楽しいところがないと続かない。

私の英会話学習も、2時間というノルマが先にあるわけではない。レッスンの準備をしていると、いつの間にか2時間が経ってしまう。恥ずかしい思いをしたくないから入念に準備しているからだ。

ニュース記事の精読と要約、シャドーイング、英単語の定義と例文の暗記、ディスカッションの想定問答などをやっていると、あっという間に2時間が過ぎる。

私が受講しているフィリピン人のチューターは20代の女性ばかり。それはそれでささやかな楽しさがある。その中には受講回数が100回を超えるチューターが2人いる。100回以上もしゃべっていると、気心が知れて話も弾む。

●こだわりを捨てる

辞書は基本的には英英辞典を使うようにしているが、すっきりしないときはサッサと英和辞典で確認している。

カラオケで歌うのは英語の曲だけとこだわっていた時期があったが、いまは何でも歌う。

洋画を観るときは、日本語の字幕ではなく英語の字幕付きで観ている。英語の台詞を英語の字幕で観るのは奇妙に聞こえるかも知れないが、字幕なしに比べて、大幅にストレスが減る。

フィリピン人のチューターが、映画の英語が速すぎるときは英語字幕を出して観ていると聞いて安心した。

このサービスはAmazon Primeにはないが、Netflixにはある。邦画を観るときは、逆に英語の字幕付きで観ている。みごとな英訳に感心することがある。「おんぶ」はpiggyback ride。「おやじギャグ」はdad joke。

楽しければ続けられる。そして、止めないで続けてさえいれば必ず成長していく。

2021年1月6日

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