人生の学校

 

     人生の学校

K・H 名城大学農学部応用生物化学科 (2018年・三木高校卒)

かつうら塾はもはや単なる英語塾ではありません。こういう言い方をすると語弊がありますが、悪い意味で言っているのではありません。塾の枠を大幅に超えた、いわば人生の学校ということです。

迷ってるとき、困っているとき、辛いとき、どんなときにも役立てられる教訓をたくさん教えてくれました。私はそれに心から救われました。塾の勉強についていけなくて授業の終わりに泣いてばかりいたとき、私の弱さを叱ってくれ、誰にでも成長できる可能性があると教えてくれたこと。家庭のことでどうすればいいかわらなくて辛かったとき、置かれた環境がどうであれ、結局は自分の努力を続けてゆけば未来は切り開けるということ。例を挙げればきりがありませんが、先生の愛のある深い言葉は、どれも私の心に響き、今でも忘れることはありません。

先生の長年の経験や価値観を知ると、自分の今までの世界がどんなにちっぽけだったか、どれだけ狭い価値観に縛られていたかに気付かされます。高校生の大半がたどる大学進学への道は、私たちは、親や学校の先生に、または周りの影響から、その道が当たり前であるかのように思い込まされています。受験に失敗すれば人生の終わりであるかのように、どこかで捉えてしまっているところがあります。

しかし、先生の広い視野を知ると、受験という高校生を苦しめている罠の正体に気付かされます。狭い視野をグッと広げることができ、受験に対する重苦しい気持ちが軽くなります。ふとした何気ないかつうら先生の話であっても、私には貴重なメッセージでした。普通の塾では学べない大切なものがこの塾には詰まっています。

もちろん英語の授業も、高校の授業とは比べものにならないくらいハイレベルで内容の濃い授業です。先生の授業を受けた後、学校の英語の授業を受けると、両者の違いが一目瞭然です。先生の無駄のない的確な解説と違い、学校では教科書に載っていることを先生が復唱するだけです。同じ英語の授業で、こうも違うのかと思います。

先生の授業は2時間という時間があっという間に感じられます。終わった後には、次も頑張ろうという意欲が湧いてきます。それとは逆に、学校の授業は50分がとても長く感じられます。毎回、またかとうんざりした気持ちで、とても退屈でした。かつうら先生の授業は学ぶべき点が隙間なく詰まっています。そのうえ雑談も楽しく笑いが絶えません。正直、塾の授業を真面目に受けていれば、学校の授業は聞かなくてもいいくらいです。実際、私はそうでした。

かつうら先生の英語の授業を受けず、学校の授業だけを受けていたら、今頃は英語嫌いになっていたかもしれません。先生のもとで英語を学べて良かったと心から思います。学校では教えてくれない本当の英語を教えてもらうことができました。

私にとって2年間のかつうら塾の時間は学校以上に、人として自分を成長させてくれる場所でした。その存在が無くなるのは少し心細いですが、この塾で鍛えられた精神で、これまで以上に勉強に邁進し、大学生活を充実させていきたいと思います。

 

2018年3月7日