変化

 

Y・H 龍谷大学・法学部 (2019年・高松北高校卒)

かつうら英語塾に来て、私は大きく変わった。かつうら先生は、英語の授業を通して、勉強について気づかせてくれた。

入塾する前は、勉強がとても嫌いだった。大学受験さえ乗り越えれば、そこで勉強は全て終わると考えていた。模試や定期テストの成績も悪くない。特に英語は、偏差値57〜60で、大学受験はなんとかなるだろうと思っていた。

しかし、この塾に来てその自信は打ち砕かれた。高2の私は1年生のクラスの授業を受けたが、文法重視の授業についていけなかった。何一つ理解することが出来なかった。これまでの勉強は何だったのか、何をすればいいのか、全てを見失った。成績はどんどん落ちていった。

数ヶ月たって、かつうら先生は、私に、朝日新聞の天声人語を縮約するという課題を出した。それほど長くない文章でも、縮約は想像以上に難しかった。ぜんぜん上手くいかず、かつうら先生から縮約の指導を受けた。縮約については、『日本語練習帳』(大野晋著・岩波新書)に載っている。

この縮約の課題のおかげで、私は決定的に変わることができた。課題の天声人語は603字。それを201字に縮約した。縮約しても、内容が伝わらなければならない。その作業は難しい。当然、私自身が天声人語の内容を隅々まで理解していなければならない。縮約文であっても、文章として成立したものでなければならない。

天声人語の文章を縮約することで、枝葉や柱となる部分の違いが見えるようになった。英文も同じで、飾りの部分をそぎ落とすことで、骨格となる5文型がハッキリと理解できるようになった。常に5文型を意識して英語を学習する癖が身につき、どんなに複雑なセンテンスでも全て5文型に分類して読み解くことがでるようになった。それからは、授業がよく理解できるようになった。毎週の授業が楽しみになり、丁寧に予習、復習をするようになった。

授業では理解の甘いところや、知らない部分、新しい視点がたくさん見つかり、それが楽しく新鮮だった。そして、これが勉強なのだ、と思うようになった。自分から主体的に勉強することが大切であり、人からやらされる勉強は自分の為にはならず、自分から動くこと、自分がしたいことをするのが1番大切だと思う。

かつうら英語塾では、受験勉強だけでは得ることの出来ないものをたくさん学ぶことができた。今では、「生きること」は「勉強すること」だと考えている。この先、たくさんの障害に当然、出遭うと思う。しかしかつうら英語塾で学んだものを100%活かせば乗り越えられると確信している。高校生のときに、かつうら英語塾に出会えて本当に良かった。

2020年4月1日